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【西アフリカビザ情報】ブルキナファソのワガドゥグで取るナイジェリアビザ ~これから向かうべき場所は…~

2015-10-27 06:32:52 ブルキナファソ : ワガドゥグ

ボンジュール

気だるい熱気に包まれた部屋で、汗にまみれた不快さから目を覚ますのは最近決まって早朝5時だ。
長い間完全な夜型の生活になっていたリズムが矯正されてきている結果なのだろうか。

今朝も5時に目が覚め、宿の朝食を食べに行こうと思ったものの、体はベッドを離れることを拒否し続け、汗ばむ体を何度も転がしながら9時ギリギリまで起き上がることはなかった。
鬱屈とした時間が過ぎるのをひたすら待つ。


さて、今日は、2日前に申請したナイジェリアビザを受け取りに行く日だ。
受け取りとは言っても、現時点でビザが発給されるかどうかはわからない。


というのも遡ること二日前、所はナイジェリア大使館。
訛りに訛ったナイジェリア英語(ナイジェリアの公用語は英語)に四苦八苦しながらビザ申請のための面接をしていると、大使に次の質問をされた。
1. ブルキナファソの居住者かどうか
2. ナイジェリアに住むナイジェリア人からのインビテーションはあるか
3. 日本大使館からのレターはあるか

全てNOだ。
すると大使は、それではビザを出すことはできないと残念そうに俺に告げる。
というのも、ナイジェリアビザを申請するには上記三つのうちのどれかが必要とのことだ。

1は変えようもない事実。
2はナイジェリア人の友達なんていない。ナイジェリア人で知っているのなんてボビーオロゴンくらいだ。というわけで却下。
残るは3しかないし、この三つの中で最も簡単だろうということは誰でもわかる。

というわけですぐに戻ってくるから待っていてくれと言い残し、走って日本大使館に向かった。
まるでレターを取りに行きやすいように近くに立てたのかと思うほど、ナイジェリア大使館と日本大使館は近い。



日本大使館に入り、電話口で「オオタニサンコンニチハ、what do you want?」の質問にナイジェリアビザのためのレターを発行してほしいと告げ中に入った。
久しぶりに会う日本人。
職員の男性は開口一番、現在日本大使館ではナイジェリアに対してのレターを発行していないと言う。
ボコハラムによる治安の悪化と、そもそもナイジェリアビザの発給に日本大使館のレターは必要ないという理由かららしい。

「でも今、たった今ナイジェリア大使館で日本大使館のレターをもらってこいと言われたんですけど」
「そう言ってレターを下さいと日本大使館に来る人が何人もいるんですよ。その度にナイジェリア大使館に電話してレターは不要だということを伝えているんですけど、一向になくならないんですよね。」
「そうなんですか…」
「向こうに戻ってみてそう伝えてください。それでも何か言ってくるようであれば日本大使館宛に電話をかけるように言ってください」


そこまで言うのなら本当に不要なんだろう。
職員の方に今までの旅程とこれからのルートを説明すると、驚きと心配の混ざった笑いがこぼれていた。

「マリ、から来たんですか。。。笑」
「そうです。。笑」

彼はブルキナファソの地図を持ってきて、どこからどういうルートでマリからブルキナに来たのかを興味深げに聞いていた。
やはりこの時期にマリから来る人は少ないのだろうか。
つくづく何もなくてよかったと思う。


職員の方にお礼を言い、ナイジェリア大使館に戻った。
日本大使館では基本的にナイジェリア向けのレターは発行していない。これからも発行しない。それが日本大使館の方針だ。だからレターはもらえなかった。

そう伝えると、少しの間があった後に、「書類は受け取る。明後日またここに来い。ただしビザが発給されるかどうかはボス次第だ。ボスが認めれば発給するし、認めなければ発給しない。お前はクリスチャンか?それまで祈っておくんだな。」



そう言われて訪れた今日、ビザ受け取りの日。

ビザが発給されますようにと祈らなかったのは俺がクリスチャンではないからではない。
正直、ビザが発給されなくてもいいと思っていたのだ。

ここ数日、これからの旅程に頭を悩ませていた。
もともとは南アフリカまで陸路で縦断したいと思い、モロッコからスタートさせたアフリカの旅。
しかし、年末に南アフリカからアルゼンチンに飛ぶ航空券のチケットを予約したその瞬間から、ゴールまでのタイムリミットが生まれ、カントダウンが始まった。
今いるのはブルキナファソ。まだモロッコから見て半分すら到達していない。
これから南アフリカまでなんかしようと思うとかなり駆け足になる。
そして厄介なのが下記不確定要素。

a. ナイジェリア-カメルーン間の国境は開いているのか(今年5月時点では閉じていたという情報が見つけることができた最新の情報)
b. コンゴ、コンゴ民主のビザは取れるのか(時間かかりそうだけど多分取れる。)

ナイジェリアに入国して、カメルーンとの国境まで行き、はい通れません、だとそれ以上進めない。

国境が閉じている場合に考えられるのは、
a-閉-1. ナイジェリアから他国に飛ぶ(飛ぶなら南アが最有力)
a-閉-2. ベニンのビザを取り直し、ベニンに再入国、ベニンから他国に飛ぶ(飛ぶなら南アが最有力)

開いている場合は、
a-開. カメルーンに進み、陸路で南アを目指す。(コンゴ、コンゴ民主を経由)
 b-可.  コンゴ共和国、コンゴ民主共和国を経由し陸路で南アを目指す。
 b-不可. カメルーンorコンゴ共和国から南アに飛ぶ。



"a-閉"の二つの案は、時間と金のロスが大きい。
ただし、一番金銭的なロスが大きいのは、"a-開"の"b-不可"だ。なぜならその方が航空券が高いからだ。

大きなリスクを冒して狭き門、"a-開"の"b-可"を選択するか、もしくはそもそもナイジェリアに行くことをやめて周辺諸国、トーゴやベニンやガーナをゆっくり回り、ガーナから南アに飛ぶ(ガーナからの航空券が一番安い。時間的ロス、金銭的ロスが最も少ない)のか。

こんないろいろと湧き出てくる可能性を考えていたら、自分はそもそもナイジェリアに行きたいと思っていないことに気づいた。
特に見たいものもない。国境は賄賂にまみれたアフリカの中でもトップレベルにクズな役人が揃う場所。
わざわざ苦労をしに行くようなものだ。

だからもし今日ビザを受け取りに行って、「やっぱり発行できない」と言われたら、綺麗さっぱり諦めがつき、心置きなくガーナから南アに飛ぶことができるのだ。
こんなに発給を望まれなかったビザも珍しい。


いざナイジェリア大使館に向かう。
セキュリティのおじさんは、二日前の友好的な態度とは打って変わり、不愛想な顔を窓から覗かせた。
「オープンは10:00だ。ここではないどこかで時間を潰してまた戻ってこい。」

中に入るわけでもないのだから20分くらいここで待たせろよと思ったが、セキュリティがなんだかんだと理由をつけられ、仕方なく炎天下の中、日陰を求めて歩き回った。

10:00に戻り中に入るとおそらくナイジェリア人であろう黒人が大勢いる。
俺以外の全員は何か書類を提出し、大使との面接に臨んでいた。二日前の俺だ。

俺は待合室でひたすら待つように言われ、係の男は部屋を出て行った。
意思に反して目覚めてしまった体は今更眠気を帯び、誰もいなくなった待合室の椅子に横になって眠った。


待つこと2時間弱、男が戻ってきた。
どうやらナイジェリアビザが発行されてしまったようだ。しかもご丁寧に3ヶ月ビザ。
値段は、他の旅人のブログを読む限り、18000CFAで発給されていたので、18000CFAだよな?と確認すると、何を言っているんだ!違う、20000CFAは越えるぞ。と。

早速ナイジェリア人による賄賂の要求が始まっているのだろうか。でも目の前の男や、面接をした大使が賄賂を要求しそうなクズには見えない。
おもむろに男が取り出したビザの価格表。それを見ると、日本パスポート所持者は$37となっていた。
それを今日のレートで計算すると、22,200CFA。男の言う通りだ。この書類も、申請者を騙すためのものには見えない。
きっと流動的な西アフリカビザ事情によるものだろう。
22,200CFAちょうどを手渡し、ナイジェリア大使館を後にした。


■ブルキナファソ、ワガドゥグで取るナイジェリアビザまとめ

取得場所 : 在ワガドゥグ、ナイジェリア大使館
時間 : 火曜日と木曜日のみ。朝10:00~終了時間不明
日数 : 火曜日に申請して、二日後の木曜日受け取り(実績)

必要なもの :
・パスポート原本
・写真二枚
・申請用紙(現地配布)
・日本大使館からのレターと言われるが、結局なしで発給される

料金 : 3ヶ月シングル 22,200CFA 







さて、、、、と。




ナイジェリアビザは"発給されてしまった"。
さらにナイジェリア大使館の複数人に「ナイジェリア-カメルーン間の国境は開いているか?」と聞いたところ、開いているとの回答だった。
ただ、「なぜ閉じているの?」と逆に聞き返されたことから、最近までエボラの影響で国境が封鎖されていたことすら知らないと予想され、とすると今開いているという回答も到底信用できるものではない。

けれど、「開いている」と言われてしまった。「閉じている」という言葉で可能性を0にして欲しかったという気持ちがなかったと言ったら嘘になる。
ビザも取得できた。国境も開いているらしい。
ナイジェリアに行かない選択をするとすれば、それは100%自分自身の諦めになってしまう。
つまりは、辛く不確定要素の多い道を、外的要因で塞いで欲しかったのだ。自分の意思に関係ないところで。

けれど条件は揃っている。ナイジェリアに行かない理由がなくなってしまった。


神様はいつだって辛い道を突きつけてくる。
けれどそれは、道を開いてくれているのだ。

自分が行こうと決めれば、南アフリカまで道を繋ぐことができるかもしれない。
自分の手でこの道を閉じることはしたくない。


陰鬱な思いが晴れるとともに、不安と期待、そして覚悟が俺の心に満ち溢れた。









行くか。ナイジェリア。

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