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セネガル奥地にある村訪問の旅④ ~まるで原始時代。秘境の滝、プール族のDindifelo(ディンディフェロ)村~

2015-10-09 13:21:42 セネガル : ディンディフェロ

ボンジュール

イベルでのウルルン滞在を終えた俺。
昼過ぎに村を後にして、足早に次の村に向かった。

次の目的地はDindifelo(ディンディフェロ)という村。イベルと同じくプール族が住んでいるらしい。
ディンディフェロに行くには一度Kedougouに戻る必要があった。のだが、イベル発のKedougouに向かう車はない。


Salemata----Ibel----Kedougou
                            |
                            |
                      Dindifelo
                    
という位置関係になっているので、サレマタを出発した車はイベルを通ることは通るが、乗客はおそらくほぼ100%Kedougouに向かう人たちなので、満員にならないと発車すらしないセネガルの乗り合いタクシーの性質上サレマタを発車した車に途中から乗れる確率は極めて低い。
というわけで、スレマの兄弟、俺に部屋を貸してくれた青年にKedougouまでバイクで送ってもらうことにした。
もちろんお金は払う。5000CFA。車を探したりする時間と手間、車に払う費用を考えたら妥当な金額だ。

バックパックを後部座席にしっかりと縛り付けて、バックパックと青年の間に空いた狭い隙間にスッと入り込みいざ出発。

エチオロからサレマタまでの道を経験していたから、普通の道と比べたら結構ラフなこの道が快適に感じられた。

飛ばせば15分で着くと言われた道を、30分少しかけて走破。丁寧にガラージュまで連れて行ってもらって、次なる目的地ディンディフェロ行きの車も見つけてきてくれた。
どうもありがとうね!

さて、セットプラース(車)のチケットを買おうと、そこにいたおっさんに声をかけた。
運賃は1800CFA、荷物代は2000CFAといつも通りのぼったくり価格をふっかけてきたので、イライラしながらキレ気味に、500CFAだと睨んだ。
最終的に放った言葉はお決まりの「じゃあ乗らない」。そしていつも通り500CFAまで値段は下がった。本当に容易い。

Keodougou(ケドゥグ)→Dindifelo(ディンディフェロ)(セットプラース:1800CFA+500CFA)

が、今回ここにいるチケットのおやじ、相当うざい。
500CFAまで値段を下げたことに対して苛立っているのか、態度が高圧的、俺が質問したことは無視or知らない(絶対に知っているであろう情報)。
9人集まってやっと発車のところ、まだ全然人集まってないみたいだし、他にもっと早く出発しそうな車があるかもしれないから、チケットはとりあえずいい、人数が集まってきたら買う。と言うと、なぜが大声でキレてきた。


「なぜだ!早く買え!うんたらかんたら」


なぜ俺に今すぐチケットを購入する責任があるみたいな言いようなのか。

こいつに限らず、何かを売ってこようとするやつって、「買わないのが悪」みたいな言い方と態度を前面に出してくる。
なんで買わないんだ、ふざけるな!的な。






アホか。






キレながらごちゃごちゃと言ってくるおやじを無視して他の車を探しに行った。
結局今日ディンディフェロに行く車は乗ろうとしてた一台しかなかったんだけど、すぐに戻ってチケットを買うのも癪だったので、お気に入りのスープカンジェを食べに行った。
セネガルは本当に飯が美味くて助かる。ヨーロッパとかより全然美味い。
ネバネバのスープカンジェを食い終わって、車に戻った。

雑な態度でチケットを受け取り、ディンディフェロまでどれくらいかかるの?と聞くと、こちらを見ることなく「知らない」と吐き捨てるように呟いた。
距離はどれくらいかと聞いても、何回か無視した後に、知らないとうっとおしそうに言ってきた。
本当に腐ったやつだ。
その後、おやじはドライバーと思われるやつに話しかけていて、内容は分からなかったんだけど、俺のことを話しているんだろうなというのはわかった。
そして500という単語も聞き取れた。
どうせこいつは荷物に500しか払わなくてどーのこーのと言っているんだろう。
どこのガキだ。中身がガキのまま容姿だけ老けたかこのくそおやじ!

こいつにはもう絡まないように、まだ誰もいない車の助手席に座って日記を書いたりしながら時間を潰した。
待ち始めてから1時間半ほど、16:40になると、人数が集まったようで、どんどんと人が車に乗り込もうとしていた。
すると、男二人組が、助手席に座る俺に、そこどけ、後ろに座れと言ってきた。
その時は何も考えずに後ろに行ったんだけど、普通に考えておかしい。俺が先に座っていたのになんであいつらに譲らなきゃいけないんだ。
しかも、他のやつも俺を最後列(セットプラースは助手席、真ん中の列、一番後ろの列の3列)に乗せたいらしく、自分は先に車に乗ろうとせず、早く乗れと俺に合図してくる。
ちなみに最後列は一番せまく、乗り心地が悪い。



これは俺がアジア人だからなめられているということか。
なんで後から来たやつが良い席に座って、先に来た俺が一番狭い席なんだ。


この時激しく納得いかなかった俺。
後日、ディンディフェロからKedougouに戻る車(俺が一番最初に待ち始めた)で同じように助手席で待っていたら降りろと促された。
はい出ました、と思い、なぜ?と聞くと、
「そこは二人乗るから、俺とこの男の二人が座るんだ」と。
「いやいや二人乗りなら、その男と俺で二人。あんたは後ろ座れるじゃん」
「良いから早く降りろ!」
は?!ぜってー降りねーわぼげえ!!!!!
周りもこちらに注目するほどの大声をあげたところで、男が諦めた。
助手席を死守したのであった。

なめんなよボケ。



という不快な気持ちになりつつ、車は出発。
日がどんどん傾く中を順調にディンディフェロまで走った。

ディンディフェロに着いたのは19:00前。

夕日が西の空をオレンジ色に染めた時。

この村訪問の旅の中で行ったどの村よりも開放的で安心感のある空気が流れていた。
セネガル奥地にある村訪問の旅④ ~まるで原始時代。秘境の滝、プール族のDindifelo(ディンディフェロ)村~

きっとあると思っていた宿もやはりあるみたいで、第一村人に道を聞き、難なく宿を発見。
一泊5000CFAと少しお高いが、その分広い部屋(一人だから関係ないけど)、部屋についているトイレには便器!(流れないけど)、シャワールームも部屋についていた(半野外、シャワーはバケツの水だけど)!

この日はもう外も暗くなっていたので、宿の目の前の小屋で晩御飯。皿いっぱいのジャガイモに卵焼きとマヨネーズが乗った何か。

これ以上ヘビーな食物を食べたことがない。


水が流れないので流せないでいるうんこの横で、しゃがみこみながらバケツから手で水をすくい、チャプチャプと頭と体を洗っていると、自分が今アフリカにいることを思い出す。
とても心地よい不便さだ。


この旅の始まり、ロシアというなかなか濃い国、しかも極東のウラジオストクというなかなかエッジの効いた街がこの旅のスタート地点だった俺は当時、いきなりの強烈な国に圧倒され、いきなりこの旅に対して大きな不安を抱いた。
「ここでこんなにやられてて、この先アフリカとか行ったらどうなるのだろう。電気も水もないところでやっていく自分が全く想像できない。」
ウラジオの俺に教えてあげたい。お前はアフリカで一番生き生きしてるぞ、と。


その日の夜はぐっすり寝た。
この時もいつものように深夜に雷雨が訪れた。この伝統的な家屋の屋根はこの雨に耐えられないようで、気づくと天井から雨粒がポタポタと垂れてきていた。


翌朝、昼に起床。
時間を気にせずに眠れたのは何日ぶりだろう。

朝、宿のオーナーのケベというおっちゃんが、「滝行くんだろ〜?」と起こしに来たのだけど、「アプレ〜(後で〜)」と言って二度寝。
アプレってフランス語本当に便利。一番使っていると思う。


ちなみに滝って?


そう、滝こそ俺がこの村に来た理由だった。
ギニアとの国境にほど近いこの村に、Kedougouのみんなが口を揃えて素晴らしいという滝があるらしいのだ。
正直あまりそのスケールにはあまり期待していなかったのだけど、滝の前でゆっくりだらーっとしたり泳いだりできたらとても贅沢な時間になるだろうと思い、滝の村であるっここディンディフェロにやってきたのだ。


いざ水着を履いて、Cascade(フランス語で滝)に向けて出発。

「Cascade ↑ 1.5km」

丁寧に看板が出ていた。それにしても思ったより距離がある。しかも↑が指す方向には森が広がっていた。

↑に従って道を歩いていると、森に入る前にチェックポイントのような場所があり、男に止められた。

「1000CFA払え」

と。
なんだよ滝行くのに金取るのかよ!
でもそこにはちゃんと、「セネガル人◯◯CFA、外国人1000CFA」と看板があって、俺だけに要求してきている不当な金ではないということがわかり、しぶしぶ1000CFA渡した。
その流れに乗ろうとしたのか、そこにいた男、

「滝までの道は難しい道だから、2000CFAでガイドしよう」

と、勝手に案内し始めて後から金を請求するようなやつよりはまともだなと思ったものの、

「いや、一人で行けるよ、とりあえずここ真っ直ぐ行けばいいんでしょ?」

と言うと、

「はっ、、、、何を言ってるんだ、、、。全然簡単な道じゃないぞ!!道を間違えたらギニアとの国境まで行くことになる。」

と呆れ顔で返された。

どうせ簡単な道なのにガイドしたいから難しい道って言ってるんだろ!
大丈夫大丈夫!一人で行くから!

そう言って余裕綽々で歩き始めた。








そうして俺は恐怖の迷宮へと足を踏み入れたのだ。








歩いていると、分かれ道がちょいちょい現れた。
うーん、こっちの方が太いし、トレース(足跡)があるからこっち!とそれなりの確信を持って進んでいたのだけど、ある時点から道が牙を剥き始めた。




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なにこの綺麗な分かれ道。
しかもどっちにもそれなりにトレースはある無慈悲な分岐だ。

人間は未知の道を選ぶ時に、無意識のうちに左を選ぶ傾向がある。だからあえて右に難易度の低い道を設定しているんだよ。

クラピカの言葉を思い出して、恐る恐る右に歩を進めた。
気分は完全にハンター試験のトリックタワーだ。

道は完全に森の中に入った。
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途中までは大体こっちかなという道が見えていたから、それに沿って歩くだけでよかった。
しかも隣には川が流れている。最悪迷ったらこの川を下れば帰れるし、たぶんこの川は滝壺から流れてきていると信じていた。


しかし途中からはほぼ道が見えない。
川が見えるからいいものの、川がなかったら方向感覚は完全に狂っていたと思う。
まるで富士の樹海だ。
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「自分が今進んでいる道は果たして正しい道なのだろうか」

ずっと大丈夫大丈夫とごまかしていた不安がどんどんと大きくなっていった。
たまに微かに姿を表すトレースももしかしたらずっと前についたものかもしれないし、ギニアの国境を不法で越えようとしたならず者のものかもしれない。
ふと後ろを見ると、分かれ道なんてなかったはずなのにすぐそこに分かれ道がある。

そりゃそうだ。「人」の文字みたいな形の道があったとして、下から上に進んでいけば道なりに一本道だけど、上から下だと分岐が現れる。
そのことに気づいてから一気に不安になった。

俺はちゃんと村に戻れるのか?

川を横断したり、登ったり下ったり、茂みを抜けたり、そして唯一の心の支えだった川から離れてしまった。

これはまずいと危機感を覚えた俺は進むのを断念、一度村に戻ることを決断した。
とはいえ、村まで戻れるかわからない。
さっきも書いた様に来るときはなかった分岐が出現しているからだ。



ああ、完全に舐めていた。
ガイドを勧めてきたあの男の言うことは正しかったんだ。

こんな場所に水も持たず、一切の非常食も持たず、一人で、水着でクロックスなんてうかれた格好で来るバカな日本人。
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引き返す途中、視界の隅に一瞬人の気配を感じた。
首がちぎれんばかりの高速でギュリンとその方向に振り返る。
この時の心境としては、誰でもいいから人がここに存在するということを確かめたかった。

目をやった先には、明らかに人工物である何かが落ちていた。
近づいて見ると、ボロボロに朽ち果てた衣類、靴。

それを確認した瞬間に、言いようのない気持ちの悪い感覚に鳥肌がたった。
それこを富士の樹海で同じものを発見した時の様な感覚だろう。

とにかく戻ろうと焦って引き返したら、見たことのない場所を通っていることに気づき、いや、もしかしたら通った場所なのかもしれないけど、同じ様な景色の連続でそんなことわからない。
軽くパニックになっていると、奥の方からガサガサガサっ……と中〜大サイズの何かが動く音が聞こえた。

ヒソカかもしれない。俺のがターゲットなのかもしれない…でもバッジは渡さない!




なんてネタを考える余裕もなかった。ビビってた。


見覚えがあるところまで引き返して、再度村に向けて出発。
すると、前の方から人の話し声が聞こえてきた。
立ち止まって、その人たちを待っていると、黒人一人と、白人女性二人が姿を現した。

怪しまれちゃいけないと思い、笑顔を作って「ボンジュール(^ν^)」
俺「Cascadeはこの道でいいんかね?」
男「うぃ、うぃ、こっちだよ」
女「この道をずっと行けば着くわよ、途中川とか渡らなきゃだからわかりにくかもしれないけど。私たちもそっちに向かっているから良かったら一緒に行く?ペース遅くてもいいんだったらね。」

英語が話せる女性のありがたいお誘いで、彼らについていけることになった。
この時の安心感は麻薬レベルだった。
それにしても!俺の進んでいた道で合っていたなんて!

彼女たちはスペイン人(バルセロナから)、黒人はガイド。
なんでもここら辺付近には野生のチンパンジーが生息しているらしく、彼女たちはその生態調査的な何か(?)をしにきているらしい。
なるほど、装備が完全に違う。
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GPSの様なごつい機会を腰に下げ、トレッキングシューズ、足を保護する長ズボン、いろいろ入っているであろうリュック、ここはそういう格好をして来る場所だ。
※この後ろを歩くのはカメラのみが入ったリュック、クロックス、短パンの水着、水なし食料なしのアホ日本人。


今度はミスらないぞとばかりに頻繁に後ろを振り返りながら、帰り道のイメージをきちんと作り上げた。

俺がさっき引き返そうと諦めたポイントを通り過ぎるとすぐに、斜め上に崖が見えてきた。
あの崖に滝があるはずだ。
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一人でいる不安感から解き放たれると、今まで見えていなかった周りの景色が鮮明に見えるようになる。
このジャングルみたいな森には、見たことのない鳥が飛んで、見たことのない虫が歩き、見たことのない植物が生えていた。
セネガルで腐る程見てきた、けれどそのどれもが全く違う姿でいくら見ても飽きが来ることはないバオバブももちろんこの森に根を張っている。
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バオバブの木を通り過ぎてすぐに、前方の方に拓けた空間が見えてきて、水の強い音が聞こえた。




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「Now you're here♪」

スペイン人もテンションが上がっていた。
もちろん俺のテンションは言うまでもない。


あんなジャングルみたいな道を抜けた先に、こんなでかい滝があるなんて。。。
10mとかその程度でしょう、と舐めていた俺の予想を裏切った。
100m近くあるんじゃないのか。

スペイン人の二人は「じゃあね!」と言い、さらに奥に歩いて行った。

その場には意外に人がたくさん(10人くらい)いた。
欧米人のおばちゃんは垂れたケツを揺らしながら滝壺で泳ぐ(浸かる)。
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雲が出てきて、涼しくなってきたし、水もかなり冷たかったので、俺は足だけチャプチャプしながら、滝を下から見上げていた。


本当に力強い景色だ。
一見荒削りに見える岩肌も、どこか幾何学的な整然さがあって、その間を何段にもバウンドしながら流れ落ちてくる水を眺めていると、まるでジャングルの奥にある秘境にたどり着いた探検家のような気分になった。
恐竜が出てきてもすんなり受け入れられるような、そんな空間である。
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この原始的な空間に座り込む筋骨隆々のアフリカンがなんともマッチしていた。
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セネガル奥地にある村訪問の旅④ ~まるで原始時代。秘境の滝、プール族のDindifelo(ディンディフェロ)村~

しばらくしてからそこにいた人が全員いなくなり、この空間には俺一人になった。
この景色を独り占めだ。
さっきあんなに一人でいる不安感に苛まれてたのが嘘のように、この時は一人でいる快感に満たされていた。
このインディージョーンズのような世界にいるのは、俺一人だけだ!
滝壺すれすれの岩に座り、岩の壁に囲まれたその空間をずっと眺めた。
地球が作り出す自然というのは本当にすごい。人間には絶対に作り出せない美しさと、力強さを併せ持っている。
パワースポットなんて言葉好きではないけど、ここには間違いなくパワーが溢れていた。

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その場で座禅を組んで目を瞑った。
滝壺に水が落ちた水しぶきを全身に受けながら、瞑想をするためだ。




だめだ。
こんな冒険心をくすぐる空間にたった一人でいることが気持ちよすぎて、腹がムズムズし、頭の中を無にすることなんかできなかった。


特に何をするわけでもなく、2時間ほどこの秘境のエネルギーを全身で感じ、日が暮れる前に村に戻ることにした。
肉体的にも精神的にも気持ち良い時間だった。


来る時に頻繁に後ろを振り向いていたおかげで、帰りは迷うことなくすんなりとディンディフェロの村に到着。



村に着くとなんともバランスの良い少年3人組がいたのでパシャり。
セネガル奥地にある村訪問の旅④ ~まるで原始時代。秘境の滝、プール族のDindifelo(ディンディフェロ)村~
左:優等生、真ん中:バカ、右:悪ガキ(俺の勝手な想像)
絵に描いたような三人組。

ってあ!後ろ!虹!虹が出てるよ!!
ディンディフェロは空が本当に綺麗な村だ。
そのダイナミックさゆえに天気が不安定なのかもしれないけど。
セネガル奥地にある村訪問の旅④ ~まるで原始時代。秘境の滝、プール族のDindifelo(ディンディフェロ)村~

宿に戻ると雲がどんどん出てきた。
今夜もきっと大雨だろう。
こうしてみると、滝がある崖は近く見える。まあ実際1.5kmだけだしね。
あの滝以外にも、ここから見える崖の他の場所にも別の滝があるのかな、誰も見たことのない世界がどこかに残っているかもしれない、そう考えるとゾクゾクした。
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まだ夕方だったので、お菓子を買いに村の中心へ。
そういえば昨日は到着した瞬間に暗くなったから、明るい村を見るのはこれが初めてだ。
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やっぱり今までのどの村よりも開放感があって、規模も一番大きいような気がした。
店の種類も多いし、電気も通っている。川があるからもしかしたら水道もどこかしらに通っているのかもしれない。

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この日の夕飯は、「皿いっぱいに盛られたアボカド」プレート。
前日の「皿いっぱいに盛られたジャガイモ」プレートの重さを更新し、歴代1位に躍り出た。
アボカド、大好きだけど、一気にこんな大量に食べたのは初めてだ。。。
うっぷ。。。。。。


予想通りこの日の夜も大雨がきた。
ただし、前日と違うのは、雷の激しさ。落ちるわ落ちるわ。
空気の振動を感じるくらいの爆発音で夜中に目を覚ました。
なに!爆弾?!本当にこんなことを思うくらいの衝撃だった。相当近くに落ちたんだろう。
サレマタに向かう車の中の恐怖を思い出す。
俺は雷で死ぬのだろうか。

そんな雷に怯える俺を横目に、床を走るネズミ。


て、え、、、、ネズミ、、、、まじか。。。


結局雷に起こされること数回、熟睡できないまま朝を迎えたのでした。



翌日宿をチェックアウト。
Kedougouに戻る日だ。特にディンディフェロを最後の村とは決めていなかったけど、満足したし、そろそろ戻って良いかなと思った。Kedougouを出て1週間。納得のいく時間を過ごすことができた。

ちなみに帰りの車については前述の通り。


前日の大雨でできた川を車を降りて渡ったり、タイヤがバーストしたり、最後の最後まですんなりとはいかなかった村訪問の旅だったな。
セネガル奥地にある村訪問の旅④ ~まるで原始時代。秘境の滝、プール族のDindifelo(ディンディフェロ)村~セネガル奥地にある村訪問の旅④ ~まるで原始時代。秘境の滝、プール族のDindifelo(ディンディフェロ)村~
セネガル奥地にある村訪問の旅④ ~まるで原始時代。秘境の滝、プール族のDindifelo(ディンディフェロ)村~

窓の外に流れる景色。
青い空に白い雲、赤い土、緑の木、黒い肌、カラフルなアフリカの色を眺めていた。



この一週間、不確かな情報をかき集め、闇雲に動き回った。
その先に広がっていたもの、それは、笑顔で迎え入れてくれる素朴で温かい人々や、部外者を完全に金をくれるものと思っている排他的な人々、それぞれの価値観を持った民族がそれぞれの暮らしを営む、俺の知らない世界だった。
俺の知らない世界に生きる民族の文化や彼らの温かさに触れたこの一週間は、俺の旅の中で重要な位置を占めるだろう。


お手本のない旅をしなければならないこの場所で、すべての旅人は開拓者になる。

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kutch safare tuar

Imran manjothi bhuj kutch guitar.India tour.opretar ind

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