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サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

2015-08-12 03:02:34 モロッコ : ハシラビート

サラーム


モロッコの最大の見どころの一つにサハラ砂漠がある。
アフリカ大陸北部にある砂漠で、南極大陸に次いで世界で2番目の大きさの砂漠である。東西5,600km、南北1,700kmに渡り面積は約1,000万km2であり、アフリカ大陸の3分の1近くを占め、アメリカ合衆国とほぼ同じ面積。エジプト、チュニジア、リビア、アルジェリア、モロッコ、西サハラ、モーリタニア、マリ、ニジェール、チャド、スーダンに渡って広がる(wikipediaより)

今回はサハラ砂漠に行ったお話。


■ラバトからサハラ砂漠への行き方

砂漠はこの旅で何度も行ってきた。
モンゴルのゴビ砂漠や、ヨルダンのワディラム砂漠、ドバイの砂漠、こんなにも砂漠に行っていてもなおまた砂漠に行きたくなるのは何故なのだろう。
サハラ砂漠も行きたいというよりも、当然行くもんだろうという感覚の方が強くて、特に何も考えることなくラバトからの行き方を調べていた。

モロッコで砂漠に行くには、マラケシュからツアーに参加するか、メルズーガという砂漠の町まで行って、そこからツアーに参加するかの2種類がある。
マラケシュからのツアーは移動がものすごく長い上に寄る場所も短時間と聞いたので、俺はメルズーガまで直接行くことに。
※メルズーガの隣町のハシラビートの方にある宿がオススメ

ラバトからメルズーガまでは直通のバスがないから、どこかの町を経由しなければならない。

①ラバト→(電車)→フェズ→(夜行バス)→メルズーガ(ハシラビートで降ろしてもらえる)
②ラバト→(電車)→マラケシュ→(昼バス)→メルズーガ(ハシラビートには止まらない)

俺は友人から勧めてもらった宿がハシラビートにあり、直接ハシラビートに行きたい(+夜行バスで宿代節約したい)ということもあって、①のルートで行くことにした。

ラバト→フェズ(80ディルハム/電車/2.5時間)

フェズ→メルズーガ(ハシラビートで途中下車)(190ディルハム+荷物代10ディルハム/Supratour社/21:00~6:00くらい)


フェズには15:00前に着いたので、6時間位町で待つことになった。
前に来た時には気づかなかったことなのだけど、新市街にいる人たちはフレンドリーで親切な人たちばかりだ。
新市街に限って言えば、「フェズはクレイジーだ」と言っていた外国人たちの言葉を誰が信じるだろうか。

急にしばらく食べていなかったタジンが食べたくなり、道端の食堂の声掛けに引っ張られてみた。
「タジンはある?」
「ウィ!」

満面の笑みを浮かべて出されたタジンは、ひよこ豆9:牛肉1のぬるいタジンだった。

「これでしょ?(ドヤ
「。。。うんこれ。」
「ニコ^p^」

いいよ、あなたたちの笑顔が、タジンをちょっとだけ美味しくしてくれた。ほんのちょっとだけ。

近くのローカルなおっちゃんたちが集まるカフェで飲む甘いミントティーがあれば、旅の非日常からモロッコの日常に戻るには充分だ。
甘ったるい匂いが充満するカフェに混じるタバコの匂いが時間の流れを遅くする。
まるで休日にお茶をしているかのような心地よさを感じ、自分がこれから砂漠に向かおうとしていることを忘れそうになった。
あぶないあぶない、そろそろバス乗り場に行かなくては。

バスはまだ来ていなかったので、道に座ってボーッとしていると、先ほどまでモロッコ人しかいなかった顔ぶれにどんどん欧米人が混ざってきた。
その中にアジア人がいて、中国人かなー?韓国人かな?日本人ではなさそうだなーと何気なく見ていたら、とあることからその脂ぎった髪の小太りの汗臭いキモオタが韓国人ということがわかる。




サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。




お分りいただけただろうか……?






バックパックに付けられた缶バッヂ?に書かれたあの島の名前。その背景に堂々と描かれる韓国の国旗。

見た瞬間、あ、この人とは関わらないでおこうと。海外の人に「この島韓国のですよ!」と触れ回っているのだろうか。どっかの大統領とやることが同じだ。
勝手にしてくださいという感じだけど、この先このキモオタがトラブルに巻き込まれないことは願いません。外見と同じくらいやってることがキモいからです!!!



バスで隣になったモロッコ人はとても人の良さそうな笑顔で挨拶してくれた。
話してみると、どうやらニューヨークでビジネスをしているらしく、砂漠にファミリーを残しているらしい。マンハッタン在住だって。
今回が5年ぶりの帰省なんだとか。終始笑顔で話す彼からは、家に帰れる嬉しさ、家族に会える喜びがひしひしと伝わって来る。
彼にとって、世界一の大都会よりも、何もない砂漠が心落ち着く場所なのだろう。

バスの中は冷蔵庫のように寒く、また荷物を持ち込んだ俺は足の置き場が限られてしまい、体勢が全く変えられず、全然寝付くことができなかった。
隣のお父さんも寝つけていないようだった。理由は俺とは違うだろう。

彼は夜も明けない4:00頃、アルフードという町でお父さんは降りて行った。
彼の顔はどこか強ばっていた。焦燥からか緊張からなのか。それとも人は長く望んでいたことを目の前にすると笑うことすら忘れてしまうのだろうか。


東の空からが明るみ始め、太陽が顔を出した。
今までに見たことのない淡い色と柔らかい光をまとった朝日は、荒涼とした砂漠を優しく照らす。

朝日が差し込んだ車内を見て気づいたのだけど、乗客は半分くらいになっていた。



■砂漠の村、ハシラビートに到着!美しきサハラ砂漠。
朝6時、ハシラビート(Hassi Labied)に到着。ドライバーにしつこいくらいにハシラビートで降りるからね!!!と伝えておいたから、到着すると声をかけてくれた。

メルズーガではバスを降りた瞬間に悪質な客引きが群がってくるらしいのだけど、ハシラビートは客引きは全くいなく、静かに目的の宿に向かうことができた。


今回友人に勧められた宿は、wildreness lodge
別の友人にはもう一つ近くにあるoasisという宿も勧められていたのだけど、フェズに一緒にいたアツシさんの勧めでwildrenessに。近い情報を信じた。

wildreness lodge:一泊130ディルハム(朝晩飯付き)

朝早くにもかかわらず普通にチェックインさせてもらえた。
もともとこの宿は日本人ののりこさんという女性が経営していた宿で、のりこさんは今は別の町で宿を経営し、この宿はモロッコ人のオマールによって営まれている。
日本人が経営していたということもあって、日本人に人気が高く、日本人が集まりやすい宿だ。

俺が到着した時に、すでに日本人の二人が泊まっているとのこと。
まだテラスで寝ていたユウスケ君とナギサちゃんだ。
この二人、オマールとトラブったらしく俺と入れ違いで他の宿に移ってしまった。笑
が、この二人とはこの後もしばらくの付き合いになる。



ハシラビートは砂漠の真横にあるATMすらもない小さな村だ。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

なにがつらいって、、、、、、とにかく暑い。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。
特にやることもない村で昼間はひたすら耐えるしかない。まるで修行だ。
風もほとんどない。扇風機もない。クーラーなんてとんでもない。部屋の中はサウナ状態だし、外に出たら太陽光線が殺しにかかってくる。

外でiphoneをいじっていたらいきなり動作が止まった。



「高温のためデバイスを冷やしてください」



アラートが出るたびに冷凍庫にiphoneを入れて冷却し、また使うという繰り替えし。

iphoneにああいった機能が付いていたのには驚いた。


到着した初日はユウスケ君とナギサちゃんが出て行ってしまったのもあって俺一人になってしまったから、砂漠ツアーに行くにしても一人だし、誰か来るのを待ってみようと思い、その日は1日宿で過ごすことにした。


部屋で干からびそうになっている俺を見てオーナーのオマールは「オオタニ!プールイク?」(彼は俺をオオタニと呼んだw面白かったので訂正しなかったw)と誘ってくれた。
行く行く!!!!!!!!!!!!!

途中サンドイッチを購入して、道無き道をオマールについていく。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

ちなみに彼はサハラ生まれのサハラ育ちの砂漠の民、ベルベル人だ。
生粋の砂漠っこで砂漠のことは知り尽くしている。

道無き道を彼についていく。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

ここは砂漠なのに畑があり、野菜や果物を栽培している。
砂漠の中の水路を水が流れているのは変な感じだ。


慣れた足取りでスタスタと進むオマール。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

オマール、、、、まだ。。。?干からびそう。。。


「オオタニ、ツイタヨ」





サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!プールだ!!!!!!!!!
服を脱いで即ダイブ!
火照った体を一気にクールダウン。

形を失いかけていた体が急速に形を取り戻した。
氷水で〆たそうめんのように。


「オオタニ、ノドカワイタ?コーラノム?」

飲む飲む!!!!!!!



ここはまさに砂漠の中のオアシスだ。
形を失いかけた人間たちがこのオアシスで形を取り戻していた。

空は明るいけれど、もう月が高く上がっている。
この時は満月まであと数日の時、それもブルームーンだ。


「オオタニ、サンセットミタイデショ?サバクイク?」

行く行く!!!!!!!!!


砂漠がもうそこに見えるこの村は、砂漠まで歩いて行くことができる。
オオタニ、タベル?と差し出してくれたまだ白いザクロをかじりながら、裸足でサハラ砂漠を踏みしめる。
大砂丘を眼前にした瞬間、テンションが一気に上がった。
砂漠にもいろいろな砂漠があるけれど、おそらく「砂漠」と聞いて一番イメージする砂漠の姿がまさにここに広がっているサハラ砂漠だろう。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

おもむろにラクダの列が姿をあわらした。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。
砂漠の主役だ。彼ら抜きにして、この砂漠は人間の立ち入りを許さない。
砂漠の民、ベルベル人の財産であり移動手段であり、パートナーである。
そして何より、目の前の景色を「砂漠」たるものにする砂漠のパーツだ。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

まるで自分の庭とでも言わんばかりにスタスタと歩を進めるオマールは、あれはネズミの巣だ、あれはトカゲの足跡だと俺に色々と説明をしてくれる。
全てのことが新鮮な俺とは対照的に、彼にとってこの場所が故郷であり、日常である。
自分が日本の地元(川越)を案内するように、彼は砂漠のいろんな顔を見せてくれた。

砂漠を歩くオマールの姿はどこか誇らしげで、この砂漠を愛している様子が伝わって来る。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

砂に足を取られながら歩いていると、「オオタニ、アレノボル?」とオマール。
指差したのはその辺りで一番背の高い砂丘だ。

えっっっっっっっっっと、、、う…ん、上る。。

返事に今までの歯切れの良さはない。
ただ、あの上からの景色を見てみたい。その一心で返事をした。


涼しい顔でスタスタと登っていく後ろを、心臓が爆発しそうになりながら必死で追いかける俺。
途中からは付いていくことを諦めて休み休み登る。
声も発せないほど呼吸で精一杯になりながらてっぺんにたどり着くと、タイミングを見計らったかのように太陽が西の大地に沈んでいく。
燃えるような赤い夕日に照らされた土は黄金に染まり、なめらかに波打つ金の海になった。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

「パーフェクトタイミングデショ」
自慢げに言うオマール。だてにこの地で育ってないな。


空は色を変え、それとともに砂の色も変わっていく。
いろんな顔を見せてくれる砂漠は、一瞬として同じ姿がないんだ。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

こうして灼熱の太陽が沈むと、砂は帯びていた熱を放出して裸足で歩くのが気持ちよく感じるほどになり、帰路につく足取りは軽快そのものだった。
こんな場所に歩いていける村に泊まれるのは最高の贅沢である。


宿に戻ると、

「オオタニ、オナカスイタ?ゴハンタベル?」

とオマールが晩ご飯を用意してくれた。

タジン鍋が出てきて、お!タジン食える!と喜んでいたら、蓋の下にあったのはタジンではなく別の料理だった。
のだけど、これが激ウマい!!!!!!
モロッコで食べた料理の中でトップ3に入る旨さだ。(名前は忘れたw)
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

デザートには冷えたメロンを出してくれて、至れり尽くせりとはまさにこのことを言うのだと思う。
彼のホスピタリティには感動した。

夜は、部屋の中はサウナ状態だからとてもじゃないけど寝れるような温度ではなく、テラスにマットレスを敷いて寝る。
風が心地よくて、自分が今砂漠にいることを忘れそうになる。
遠くから聞こえて来るアザーンの祈りの声を聞きながらいつの間にか眠りに落ちた。














ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ


携帯のアラームで起きた。
午前3時。あたりは真っ暗。

この時間に起きたのは、ちょうど明るい月が沈み、星が輝き始める時間なのだ。
空には満点の星。流れ星なんて10分に一回は流れる。町の光が少し邪魔だったのが残念だけど。

今にも降ってきそうな星を眺めながら「星空ホテル」で寝る贅沢。
何もないこの町はたくさんの最上級の贅沢で溢れていた。
星に照らされながら、今度こそ深い眠りに落ちた。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。


■いざサハラ砂漠ツアーへ

テラスで目をさますと、「おはようございまーす」と声をかけられた。
寝ぼけていて適当な返ししかできなかったのだけど、どうやら新しい日本人が宿に来たみたいだ。

名前はなおや君。秋田出身の若者。独特の空気感を放つゆるきゃらとして認定する。

彼も砂漠ツアーを考えているとのことだったから、その日の夕方発のツアーに一緒に参加することになった。


この宿から出ているツアーは、1泊2日で300ディルハム2泊3日で650ディルハム
1泊2日は夕方にラクダで出発し、砂漠の中のベルベル人のキャンプで世を明かした後翌朝ラクダで村に帰ってくる。

出発の夕方6時まではひたすら耐えるしかない。
汗だくになりながら昼寝して生死の境をさまよったり、無駄に外を歩く自殺行為をしたり。

なおや君と二人でおそらく200回以上は「暑い」という単語を発したと思う。
し、俺は5回は冷凍庫でiphoneを冷却した。
たくさんの贅沢で溢れるこの村は、たくさんの試練でも溢れている。まさにアメとムチ。

ようやく夕方6時になり、宿までラクダさんが迎えに来てくれた。
かわゆい。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

凍らせた水の大きなペットボトルを二本ラクダに積み、カメラはビニール袋にくるみ、準備万端。
絶叫マシンかってほどのラクダの激しい起立にビビりながら、ゆっくり砂漠に向かって歩き出した。

「マタアシタ〜!」

と見送ってくれるオマール。なんだかお母さんのような、そんな安心感がある。


ラクダに乗ったことある人ならわかると思うのだけど、ラクダって乗り心地本当に悪いんだ。
がったんがったん。だから、写真なんて撮れたもんじゃない。
でも、俺の周り360°に広がる景色が美しすぎて、筋肉つりそうになりながら必死でシャッターを切っていた。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

砂漠の入り口にたむろする人々、ここは村人の水汲み場だ。井戸のように地下から湧き出る水を汲み上げてるらしい。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。



果てのない砂漠をラクダに乗って歩く。
きっと小さい頃、自分も夢見たことだったと思う。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。


砂漠って面白い。
この広大な砂漠は小さな小さな砂の粒子の集合体でできている。小さな粒が作り出す巨大な世界。
そして粒が風に吹かれ、流されることによって大きな砂漠が姿を変え続けるダイナミクス。
人間には作り出せない美しい曲線やコントラストがこの砂漠を形作っているのだ。
この美しさも次の瞬間には姿を変える。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

しばらく歩いたところで休憩。
後ろからやってきたラクダにカメラを向けた。夕日に浮かぶラクダのシルエットを見て、やっぱりラクダは砂漠の一部だと感じざるを得ない。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

そこからは、後ろから来たラクダ達についていく形で大きな列となりベルベルキャンプを目指した。
前日と違い、雲があったから夕日の見え方もまったく違う。ああ、自然ってなんでこんなに美しいのだろうか。
砂漠の一部、ラクダさんにも夕日を背負ってもらった。砂漠の主役はやはり君だ。(俺も背負った)
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

砂漠にポツンと浮かぶベルベル人達のキャンプ。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。
ここは多分ツーリスト向けのキャンプだけど、この広大な砂漠のどこかに本当に孤立して浮かぶベルベル人の集落は存在するのだろうか。
ただその端っこを部分的に見ただけのサハラ砂漠の内部もまた謎に包まれた未知の領域だ。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

ラクダさんたちは翌朝までここでおとなしくする。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。


キャンプでは大きなタジン鍋が振舞われて、あたりが暗くなった後にはベルベル人達がジャンベを叩いて民族的な音楽を演奏してくれた。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。
っとあれ、、?なんか可愛い奏者が混ざってるな^ω^
一緒のキャンプに泊まっていたオランダ人一家のちびっこ達。
「おへやのでんきつけたままだとねー、むしが入ってきちゃうんだよー?」
ってオランダ語でうちらに教えてくれたりとか(ママが通訳してくれたw)、ジャンベを運ぼうとして重くて泣きそうになってたから「じゃあ一緒に運ぼうッか、せーのっ」って言ったら一人すたすた〜ってどっかいっちゃうとか、とても愛くるしい兄弟だったな。
ベルベル人のリズムと言葉になっていない歌声が、砂漠の星空に溶けていく。





ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ

例によって深夜3時半に起床。星タイムだ。
冷えた砂の上を歩いて星空の下を散歩した。
この夜だけで、流れ星を20個以上は見た。人間の発明した電気は、この美しい宇宙を見えなくした。大きな代償だ。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

ずっと星を見上げていたら、空が明るんできた。そろそろラクダに乗って帰らなければいけない。
僕らはこの日、トドラ渓谷という次の町に出発する予定だった。
バスが1日1本しかなく、それが朝の8:00だったから、僕らだけ他のツーリストよりも早めにキャンプを出発し、ハシビートの町に戻らなければならなかった。

まだぐーすか寝ていた案内人を叩き起こしてラクダに乗った。
相変わらず絶叫マシンだった。

サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。
朝の砂漠はまた他の時間の砂漠とは違い、他のどの時間よりも美しいと思った。
薄紫色の空にクリーム色のなめらかな凹凸。
ラクダが一歩踏み出すたびに色を変える空は、そのうち東から朝の光が漏れてきた。

サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。
これがこの町に来るバスの中から見た、今までに見たことのないくらい淡くて柔らかい優しい光を放つ朝日だ。


サハラ砂漠に来て良かったと心から思った瞬間だった。

サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。


サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。


宿に戻ると、「オハヨウ、オナカスイタ?」とオマールが朝ごはんを作ってくれた。
宿をチェックアウトした後もバス停まで見送りに来てくれた。
最後の最後まで色々と世話を焼いてくれた。最高の砂漠時間をどうもありがとうオマール。
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

ちなみにそのバス停で買った顔を砂から守る布。
完全にテロリストww
サハラ砂漠。そこは美しさで満たされた場所だった。

バスに乗り込んだ後もずっと手を振ってくれていたオマール。
こういうツアーとかする場所って、一回来たらもう満足っていうところがほとんどだけど、この場所は絶対にまた来たいと思った。
何もないからこそ、見えるものがある。世界はこのような美しい場所で満たされている。



さっき見たものと同じとは思えない強い朝日がバスに差し込んできた。
いつも通り砂漠の1日が始まる。
今日も暑くなりそうだ。

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絶景、トドラ渓谷!岩山に住むノマド(遊牧民)の幸せの形。

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COMMENT

hideyo

初めまして。Facebookで、友達のとおちゃん(林智之)が”いいね”するたびに、ブログ覗かせてもらってました。とおちゃんの友達のひでよです。
砂漠の美しさ、自然の偉大さ、改めて星の綺麗さを感じられて、なんだかあたしも旅行に行った気分になって、嬉しくなってメールしてしまいました(^^)あと、ブルームーンを砂漠で見たなんて羨ましい☆
とっても気温の高くて大変でしたね。iphone冷やすとか、ちょっとウケてしまった(笑)
これからも、気をつけて旅を続けてください(^_-)

返信 REPLY

2015-08-12 22:48:19

Kei

ひでよさん、初めまして。
ブログを読んでくれて、そしてコメントを書いてくれてどうもありがとうございます!
あまり多くの人に開かれたブログではないと思っていたので、こういうメッセージをもらえると頑張って書こうという気になります^^
砂漠は夕日から朝日から星空から砂漠自体から全てが美しくて、辛いながらも本当に最高の景色を見ることができました。
モロッコはいろんな種類の絶景が数多く存在する国だと思うのでオススメです^^
これからも暇なときにでもブログを覗いてください!

返信 REPLY

2015-08-14 22:56:09


yoshiko

昨日モロッコから帰国しました。
サハラの魅力にヤラレました♡
素晴らしい時間を過ごしていますね!
世界を知りたいと思いながら、日々の生活に追われているので、これから大谷さんのブログを楽しみに読ませてもらいます(^-^)
まだまだ旅の途中かと思いますが、たくさんの財産を得て、無事に帰国してくださいね!

返信 REPLY

2015-09-29 15:22:07

Kei

yoshikoさん、こめんとありがとうございます!
サハラ砂漠、とても良かったですよね。あの魅力には僕も一瞬でやられました笑
どうもありがとうございます!このブログを見て、少しでも旅した気になったり、行ってみたいなって気になってもらえたらとても嬉しいです^^
これからも暇つぶしにでもみてください!

返信 REPLY

2015-10-04 06:43:15


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