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青い町シャウエン。この町で見つけた贅沢。

2015-07-24 11:04:35 モロッコ : シャウエン

サラーム

旅に出て13ヶ月、ついにアフリカ大陸に突入!!
現在はモロッコの首都、ラバトに滞在中です。
ラバトで、これからの冒険の第1カ国目となるモーリタニアのビザを取得したところです。

世界三大うざい国の一角を占めるモロッコ。
ここラバトではそんなことを微塵も感じさせることのない、フレンドリーで優しい、旅行客に優しいモロッコ人で溢れかえっている。

今回はアフリカのスタート地点モロッコの最初のポイント、青い町シャウエンに滞在していた時のことを書こうと思う。


■スペインからモロッコへの行き方

延べ1ヶ月半も滞在してしまったスペイン。
そして4ヶ月近く居座ったヨーロッパ。
長いこと泥臭い旅から遠ざかってしまった。
スペインの観光を一通り済ませて向かった先はタリファという町。そう、ジブラルタル海峡に面するこの町は、その対面にモロッコを据えるいわばモロッコへの入り口だ。
ちなみにこの町タリファは、いわゆるパーティーピーポーが集まっている印象。
その旅行客層とは似合わずに、町にはすでにアラブの空気が流れている。
細い路地が入り組んだ迷路のような一角、いわゆるメディナ(城壁に囲まれた迷路のようなイスラムの旧市街)がこの町にはあるし、アラブ系の顔が目立つようになった。
ちなみにこの町はびっくりするほどwifiが遅いので、要注意だ。
町からは1日に10本近くモロッコの町、タンジェまでのフェリーが運航されている。
フェリー会社は二つあり、一つは37ユーロ、もう一つは36.5ユーロという謎の価格差が存在するため、迷うことなく安い方を購入した。

簡単な荷物チェックを終えて出国のスタンプを押してもらい、フェリーに乗り込む。
対岸に見えるアフリカ大陸に大きな期待と巨大な不安を抱きながらフェリーが出発した。
青い町シャウエン。この町で見つけた贅沢。
青い町シャウエン。この町で見つけた贅沢。


■モロッコの洗礼

フェリーを降り立った瞬間に、「こっちへ来い!」「どこに行くんだ?!」「タクシータクシー!!」と群がってくる客引き。
タクシーには乗らないよ、バスで行くから。と言うと、そのバスは今日はラマダンで運休だ!タクシーで70ユーロで連れて行ってやろう!と普段なら分かりやすい嘘も、ひとたびラマダンが絡みだすともしかしたらあり得るのではと思えてきてしまう。

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※ラマダンとは:
イスラム教徒が行う断食のことで、毎年この季節に約1ヶ月間、太陽が出ている間は水も食べ物も一切口にしてはいけない。タバコもダメ、性行為もダメ。ダメダメダメダメダメ。禁欲!
この期間中はみんな昼に寝て、夜に活動的になる。昼に働かなければならない人は、何も口にしてはいけないためイライラしていることも多い。
交通機関もイレギュラーな運行になることがある。
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いくらラマダンとはいえバスが運休は流石にないかなと思ったので、自分で確かめるためバスターミナルへ、、、行こうとしたのだが、場所が全くわからない。人に聞いてもみんなわからないというか、タクシーに乗らないなら教えないというスタンス。イライラ。
しょうがないからバスターミナルまでタクシーに乗った。30ディルハム(1ディルハム13円くらい)。今思うとすごい高い。が、この時、レートを完全に勘違いしていて、1ディルハム1.3円だと思い込んでいたのだ!!爆
乗り込んだタクシー。バスターーミナルは二つあるが、どこに行くかと聞かれ、シャウエンというと、シャウエンまでのバスはもう一つのバスターミナルからしか出ていない。そこまではタクシーで100ディルハムかかる、と言われ、あーもーめんどくせーな、とにかく30ディルハムの連れて行け!と連呼する。
何度そう言ってもシャウエンまでのバスはそこからは出ていないと言われ、本当に出ていないんじゃないか。。とも思いかけたんだけど、それは自分で確認するといい、、30ディルハムのバス停に行かせた。

タクシーを降りた瞬間、バスから身を乗り出した男が、「シャウエン?シャウエン?」と聞いてくる。
んだよやっぱあるじゃねーかよ。でも30ディルハムで充分ぼったくりに成功してるよ、ドライバー。




ああ、快適なヨーロッパを出て、旅に戻ってきたんだな、としみじみしてしまった。




タンジェからシャウエンまでのバスは35ディルハム+荷物預け代10ディルハム
所要時間は4時間くらい。


ラマダン中は店も昼間は全部閉まっていると聞いていたから水とか飲めないのかと思っていたのだけれど、普通に店は空いているし、問題なく水もスナックも買えた。きっと観光客向けなのだろう。


エアコンのないクソ暑いバスは、ただの道端で乗客を降ろし始めた。
どうやらシャウエンに着いたらしい。

バスを降りると、待ってましたと言わんばかりにホテルの勧誘男たちが群がってくる。
「(本当はしてないけど)もうホテル予約してあるから!」
というと、
「それはどこの宿だ?ああそこか。俺の家がその宿のすぐ近くで、ちょうど今帰るところだったからついでに連れて行ってやろう。」
完全に怪しい。そうやって勝手に案内して後で金を請求されるのはインドやモロッコではおきまりのパターンだ。
俺「いや自分でいける。」
男「本当に家に帰るだけだから。案内とかじゃない。お前相手にビジネスはしたくない。」
俺「金払いたくないから。」
男「金なんていらない。」
俺「本当だな?金いらないって言ったな?絶対に金払わないからな?!」

こんなやり取りの後に男についていくことにした。
こういうパターンで金を取られない方法はいたって簡単だ。話しかけてくるやつをかたっぱしから無視すればいい。
それは簡単なことなんだけど、中には本当に良いやつもいて、この方法はそういう人との接触も100%断ち切ってしまう。
だから俺はなるべく人を信じようと努めている。結果、彼らの好意が嘘であっても、本当の好意を自分の意思で切り捨ててしまうよりマシだと思うから。
もちろん完全に嘘だとわかるやつは100%無視なんだけど。

正直、バス降りてから宿までの行き方はわからなかったから、ただで連れて行ってくれるのはありがたいことだった。
男二人組のうち、たぶん50歳くらい(自称30代だった)はしきりに俺に話しかけてくる。
日本好きだ、とか、前にも日本人が来てそいつとすごい仲良くなって、、、とか、この町は俺が生まれ育った町で、、、、とか。
この時点でまだ信用度は2%くらいだったから、しきりに「no moneyだからね?」と念をおしておいた。


宿に着くと、俺の家でお茶をしないかと誘ってきた。
結構な距離を歩いたから、うーーん、ありがたいけどちょっと疲れたから部屋に行こうかな。というと、2分!2分だけだから!としつこく誘ってくる。










この時点で気付くべきだった。








この男は俺とそんなにお茶がしたいんだな、暑苦しいフレンドシップと受け止めてじゃあお茶くらい、と思いやつらについて行った。
招き入れられた部屋は、どうやら他の男、彼ら曰く彼らの友達の男の部屋だという。

腰を下ろすなり、やつらが取り出したものは、、、ハシシだ。

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※ハシシ:
マリファナみたいなもん。シャウエンは大麻の栽培名所で、ヨーロッパに出回る大麻の9割はここで育てられている。日本でいう、食パンの袋とめるやつの9割が埼玉県で作られている、そんな感じ。
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「さあ、いくらで買ってくれる」





ああ、信じた俺がバカだった。結局これか。

俺「は?俺ハシシ買うなんて一言も言ってないからね?」
男「いや、言った!だから案内してやったんだ!買ってくれないと困る、これが俺らの仕事だ!」
俺「ふざけるな!そんなこと一言も言ってない!くそ野郎どもが!

一度信じようとした自分がバカみたいに思えてそれが余計にイライラして、こっちもブチ切れて部屋を出ようとしたけど、鍵がかけられてる。
今考えればちょっと危ない状況だったけど、完全に怒りマックスだったから
「鍵を開けろ。い ま す ぐ だ
といい、部屋を脱出。男たちは宿まで俺を追ってきて、俺の後ろで
「お前みたいなクレイジーな日本人は初めてみた、あーだこーだうんたらかんたら」
と罵詈雑言を吐いていた。


これがシャウエンに着いて最初の出来事である。
この第一印象最悪の町を最高の思い出にしてくれたのは、後にここで出会う最高の旅人たちのおかげである。



■青い町シャウエン。その青さはいかに!!

青い町といえば、ここシャウエンの他に、インドのジョードプルが有名であるが、ジョードプルは「あれ、青い、、、かな?、、いや、うん、青い青い!!ブルーシティーって呼ばれているんだから青い!!うん青い!!」と自分に言い聞かせてやっと青さを感じることができた。
そんなこともあってここシャウエンは正直そこまで期待していなかった。だいたい「何色の町」といううたい文句を持っている町は、ほのかにその色なだけで、大してその色じゃない。
バスを降りた瞬間のシャウエンなんて、どこに青があるの?全然青くない。というのが第一印象だったのだけど、宿のある旧市街、通称オールドメディーナに入ると、この町がブルーシティーと呼ばれる所以がわかる。

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青い!青い!!青い!!!!!!!

なぜ建物を青く塗っているかというと、涼しく感じるからという気持ち的な理由と、蚊除けという実用的な理由からだという。

シャウエンの可愛い少女。
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■最高の仲間と過ごした時間

シャウエンには計17日間の滞在となった。
こんなに長い滞在になったのは、そこで出会った素晴らしい仲間たちの存在があったからだ。

上記の事件直後、ベッドでイライラしているところに話しかけてきてくれたカナダ人のミシェルとオーストラリア人のドティ。
夕飯を作るから一緒に食べないかと誘ってきてくれたのだ。そのあとキッチンで顔を合わせたドイツ人のノルマン。
彼らが滞在中ずーーーーーっと一緒にいる家族のような存在になっていく。

作った夕食をテラスで食べる。シャウエンに着いたその日からこれが毎日の日課になった。

青い町シャウエン。この町で見つけた贅沢。
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19:50、日没とともに町に「ウーーーーーーーーーーーーーーーー」とサイレンのような音が鳴り響く。この日のラマダンが終わり、イスラム教徒は食べ物飲み物を口にすることを許されたのだ。
ラマダン中は地震も断食をしているドティを待って、僕らも夕飯に手をつける。

飯を食べてから、一息つくと、町の中心にある広場のカフェにお茶を飲みに出る。これもまた毎日の日課だった。
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モロッコに来る前に知ったラマダン。
モロッコに入るタイミングを完全にミスったと思った。俺がモロッコに入った時、ラマダンが始まってまだ1週間ちょっとしか過ぎていなかったのだ。
けれど、いざ来てみると、問題なく昼でもご飯は食べれる、水は飲める、何より、この時期独特のイスラム教徒の生活スタイルを目にすることができる。

日差しが強い昼は、町は閑散としている。カフェや商店の店員くらいしか外には出ていない。

それが夜になると昼間みることのなかった女性や小さな子供がワイワイ歩いている。夜の12時を回っても、まだよちよち歩きの子供が子供達だけで歩いていたりするのだからその光景は異様だ。
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ある日、みんなでプールに出かけた。
本当は有料のプールに、ドティが顔なじみということでタダで入れるのだ。
(後に有料に戻ってしまって、毎日は行けなくなってしまったのだけど。)
青い町シャウエン。この町で見つけた贅沢。
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ドティが買ってきた色のついた粉でボディペイントをする僕ら。
↓この粉
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特に意味のない、ただ楽しいからという理由だけで何かをする。こういうの好きだな。
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シャウエンに半ば住んでいるフランス人のロマンもこのプールにほとんど毎日やってくる。
とてもボヘミアンな空気の持ち主で、植物を切り、穴を開け、自分で笛を作っていた。作り方を教えてもらいミシェルも挑戦していた。
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ドティ・ミシェル
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ノルマン・ナタリー(アメリカ人ムスリム、エジプト在住)
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通りすがりの男の子にも書いてあげる。
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日課となった夕飯調理のための買い出し。
新市街は青くなく、大きな路上マーケットで食料を買いだす人で溢れている。夕方はみんなもうすぐ終わるラマダンのために食料調達に必死なのだ。
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ある日、オーストラリア人のエイドリアンが、カツカレーを作りたいんだけど一緒に作らないかと提案してきた。
ちょうどそこらへんで日本人のあつしさんが宿に来て、日本人が二人になったというのも手伝って、じゃあ作ろうかとなった。
といっても、そんなの作るの初めて。日本でもカツなんて揚げたことない。
相手は外国人ではあるものの、どうせ食べさせるならうまいものを食べさせたい!

カレーはスパイスとかバターとかで味をつけるも、ぜんっぜんうっすい。
最終手段として、持ってたほんだしを投入。さらに醤油も投入。これで割と日本のカレーっぽい味になった。
カツは、パン粉が売ってないから、フランスパンを購入し、チーズをおろすやつで細かくする。
小麦粉まぶして卵につけて、パン粉をまぶしてみると、なんか得体の知れない物体になってしまった。
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これはとんでもないものが出来上がってしまうんではないか。。

という心配はよそに、揚げてみると、普通にカツ!の出来上がり!激ウマ。
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調理を手伝ってくれたエイドリアン、感謝なり。
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やっぱり自炊する料理は日本人が一番うまく作れるということを改めて感じた。
このように料理のレパートリーが広がっていくのも旅のなかの楽しみの一つだ。
自炊はするものの、モロッコで忘れてはならない料理、タジンは毎日ランチに食べていた。肉がほろほろ、野菜がとても柔らかく激ウマい。
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ある日、ノルマンとあつしさんと中国人のチャック(自転車で旅行中)と丘の上にあるモスクへ行くことに。
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20分ほど歩いてたどり着いたモスクからは、シャウエンの街並みが一望できる。


山の向こうに沈んでいく夕陽を見ながら、みんな黙って座っていた。
町のモスクから聴こえてくる祈りの声を聞きながらこの場所に座っていると、どこか神聖な気持になる。
と同時に、自分が今モロッコのこんな山に囲まれた小さな町にいることに奇妙な気持を感じた。
俺はなぜここにいるのだろう。
何かに導かれたわけでもなく、俺は自分の足でここにきた。なぜかはわからない。
わからないけれど、ものすごく気持良い。最高だ。

旅をしていると、自分が自分の人生を作ってると強く実感できる。
この最高の瞬間は、自分がしてきた旅の上で成り立ってて、自分が作り出したものなんだって。
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太陽が完全に姿を隠した。それと同時に町からサイレンのような音が流れる。
「we did it!」
隣にいたモロッコ人の若者たちがこの日の断食を終え、晩御飯を食べ始めた。
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気づけば青い町にオレンジ色の光が灯っていた。
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夜の宿のテラスは少し肌寒いことさえあった。
前に座っていた綺麗な顔をしたフランス人の青年と話していた時に、彼がギターを取り出し歌い始めた。
かなり頭がぼーっとする中聴こえてくる青年のフランス語の響きは、俺を異世界に連れて行ってくれた。
この青年は目の前に降り立った天使か。そうとさえ思えるほど彼の歌が気持ちいい。
冷たい空気をまとって、この町のハシシの匂いを感じながら彼の声に身を任せる。
音楽家はいつだって旅を彩ってくれる。


歌といえば、ミシェルはカナダでシンガーをしているらしく、小さい体から発せられる力強いハスキーボイスには本当に魅せられ、何曲もリクエストしてしまった。
町のモスクから聴こえてくる祈りの声と混じり合う彼女の声を聴きながらシャウエンの夜は更けていく。


特に特別なことをしたわけではないシャウエンに滞在した二週間半。
何もないという贅沢がここにはある。

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