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東チベット見聞録其ノ二 〜ヒッチハイクでたどり着いた先は...〜

2014-08-28 03:10:17 中華人民共和国 : 甘孜

タシテレー

私は今色達(セルタ)という町に来ています。
明日から東チベットで最大の目的地、ラルンガルゴンパという場所に向かいます。
そこについてはまた後日書かせてもらうとして、今回は前回の続きを。

Day4: 理塘(リタン)→甘孜(ガンゼ)

僧侶に囲まれた時間を過ごしたリタン。
この町で一人行動に戻った俺は次の目的地を決めかねていた。
カイラス山に行けなかった代わりに行こうとしていた、DaoChengという南にある山か、
北にある魅力的な町、ガンゼか。

結局ここ最近の不安定な天気のため、山はネパールで存分に楽しむことにして、明日はガンゼに行こうと決める。
ただ、問題が一つ。
リタン→ガンゼまでのバスがない。。。
東チベットでは乗り合いタクシーなるものが各町に存在していて、割とフレキシブルにいろんなところに移動できるんだけど、やっぱりかなり割高になる。
節約志向の自分にとって、乗合タクシーは選択肢になし。
ふむ、、、とすると?残った手段は...?

...

ヒッチハイクか。

正直チベット地方でヒッチがうまく行く確証もなく、先日東チベットに行っていた人にヒッチできそうかどうか聞いた時に難しそうと言っていたから不安はあったんだけど、
まあ、何とかなるだろう!と思い、ヒッチで移動することを決めた。

この決断がとんでもなく波瀾万丈な一日を招く。


朝起床。
宿の人にリタンからガンゼに行くにはどっち方面に行けば良いのか聞いたら、まずリタンから東にある交差点まで乗っけてもらって、そこから北に向けてヒッチし直すのがいいよ、と教えてくれた。
その言葉に従い、とりあえずはそのチェックポイントまで向かうことに。
ヒッチハイクポイントは勘。ここら辺なら捕まりやすいだろうと勘で選んだ場所でヒッチ開始。
少し雨が降る中、かなり寒い空気に震えながらヒッチハイク。
なかなか捕まらない。。。というより、東に進む車がかなり少ない。。。
右手の親指を突き立てたまま車に向かってにこっと笑いかけてみる。効果無し。
作戦変更で、ちょっと大胆な動きで車に向かってアピールしてみる。
ヒッチ開始から30分やっと一台の車が止まってくれた。
つたない中国語で車の行き先を聞き、やはり直接ガンゼまでは行かないとのことだったので、宿の人に教えてもらった途中の交差点まで乗せてもらうことに。

乗せてくれたのは見るからにチベット人(なんかネイティブアメリカンぽい)で、車には既に前にヒッチして乗ったと思われる青年二人も乗っていた。
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タシデレー。
チベット語では、こんにちはとありがとうと自己紹介くらいしかできないので、後は中国語(全然しゃべれないから雰囲気)で軽く会話。
北に向かう道にぶつかる交差点までは思ったよりも早くついて、ここだよ!と言われ降りた。
そこは忌まわしき中国公安の建物がある。
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東チベットは外国人が立ち入れないタイミングが頻繁にあって、それをチェックしているのが中国公安だ。
バスにいきなり乗り込んできて、外国人がいるとお前は入れないから帰ってね、なんてこと、よく聞く話。
だから正直日本人として中国公安の前に立つのが嫌だった。

そんな公安に顏を隠しつつ、北へ向かう道側でヒッチを開始しようとしたとき、何やらざわざわしている。
道を封鎖するように公安の車が立ちはだかり、道に車が入れないようになっていた。

何が起きてる?

他に聞く人もいなかったので、嫌ではあったけどそこにいた公安にどういうことか聞いてみた。

何やらこの先の道で土砂崩れがあって、車が通れない状態らしい。

え......北に向かえないってこと?

もう日本人だからどうのこうのとか忘れて、じゃあこっからどうやってガンゼに向かえば良いのか公安に必死に問いただしたら、
まずさらに東に進んで、大きめの町から北に向かう道を進み行くしか方法がないとのこと。
かなりの遠回りになるし、そんな道をすすんでガンゼに行く車があるのか疑問だった。

「ところでお前どこから来たんだ?」

公安から不意にこの質問。

「あ、えっと、、日本です」

「そうか、ちょいこっち来な。中入りな。」

何やら中で温まれとかそんな感じだった。
普通に良い人たちwwww
イメージだけで決めつけちゃいけない。そんなことを毎日気づかされる中国。

でもガンゼまでの距離を考えると少しでも早く車をゲットしたかったから、中には入らずヒッチ再開。
雨が強くなっていた。風も相当冷たい。
この日二つ目のヒッチポイントは、公安の建物以外何もない場所。
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リタンから走ってきた道はこんな何もない道。
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そもそも東に向かう車の通りが少なすぎる。
待っても待っても来ない。
来てもスピードを上げで通り過ぎるだけ。
1時間くらいやって、やっと1台止まってくれたんだけど行き先が違う。。。

突き上げた親指の感覚がなくなるほどかじかんで、雨も強いから一回公安の建物のひさしの部分で雨宿り。
そしたら公安の男がお湯を振る舞ってくれた。
この極寒の中でとてもありがたい。
その時には他の中国人ヒッチハイカーやチャリダーも公安の建物に集まっていた。

少し暖をとってから再びヒッチハイク。
相変わらず捕まらない。通り過ぎる車のドライバーからはあからさまに嫌な顏をされる。
ヒッチハイク中に嫌悪の目、好奇の目にさらされるのは慣れてる。
こんなことで心折れてられない!

そしたらその時、中国人ヒッチハイカーが俺の前(俺より西側。俺より先に車をゲットできる)でヒッチハイクを始めやがった!!
まじでヒッチハイクのマナー守れよ。
そこで自分がさらに前に出てもいたちごっこになるだけなので、仕方なくその場でヒッチ続行。
来る車は最初に中国人ヒッチハイカーを通り過ぎてから自分の前を通り過ぎる。
心無しかさっきよりもドライバーからの反応が険しくなった気がする。
うん、まあはっきりは言わないけどそういうことだろう。

交差点でヒッチ開始2時間弱、らちがあかないから作戦変更。
東に300mくらいのところに小さい食堂?みたいな物が見えて、そこに車が何台か止まっているのが見えたから、そこに行って直接話しかける作戦!
「ニーハオ!」
満面の笑みで話しかける。
そこにいたのは99%が中国人だった。
どこに行くのか聞くと、みんな口を揃えて「リタン」と答える。
そっちじゃないんだよお僕が行きたいところはあ!
直接話しかける作戦失敗。

仕方ないので食堂の前で再びヒッチ開始。
その時!突き上げた親指の前を通り過ぎる車の中に見覚えのある顏が見えた。

...中国人ヒッチハイカーだ。

横入りした上に自分より先に車捕まえやがった。
そして奴ら、笑ってた。

くそくそくそくそくそくそくそ。突き立てた親指を畳み、代わりに中指を突き立てたさ。
本当に悔しかったし、この時はさすがに心折れそうになった。

ヒッチ始めてもうすぐ3時間(15:00)、リタンを出発してからほとんど5時間くらい経ってる。
15:00になってもダメだったらリタン方面のヒッチに切り替えよう。リタンに向かう車はたくさんいたから捕まるはず。

そこで最後の作戦。
帽子を取って、坊主アピール=仏教の僧侶ですよアピール。
信仰深いチベット人の心に響くことを祈って。

そしたら帽子を取った瞬間、1台目で車が止まってくれた!!!!坊主アピールヤバい!!w
まあドライバーは中国人だったけど笑
しかも彼らの目的地がガンゼらしく、ドンピシャ!もう一回くらい途中で乗り換えてヒッチしなきゃかなーって思ってたから、ここから直接ガンゼに行けるのが本当に嬉しかった。
止まってくれたのはトラックの運ちゃん二人。一人は良いおっちゃん。もう一人は顏だけで憎たらしい男。
つたない中国語での会話は5分で終わり、後はあっちの中国語に相づちを打つだけ笑
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大雨が振る中、トラックはガンガン進み、がたがたの山道で進めなくなったり、途中でおっちゃんが晩飯をおごってくれたり、ものすごい疲れたけど良い経験してるなーとこのトラックに感謝。
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乗車中はひたすら下手にでてなるべく相手に気を漬かっていた。途中雨の中山道でここで降りろとか言われたら死亡だからさ。笑

東から迂回して北を目指すルートは思っていた以上に時間がかかり、時間はもう深夜。
気づいたら眠りに落ちていた。


そしてこの後恐れていた事態が現実になる。


暗闇の中不意におっちゃんに起こされた。

「ガンゼ!ガンゼ!」

道の先の方を指差しながらこう叫んでいる。
寝ぼけながらにもここがガンゼではないことは一目瞭然だった。

完全な暗闇過ぎる。道の先の方にかすかな光が見えるだけ。
ほんとにガンゼ?と何回聞いてもガンゼ!の一点張りだった。

仕方なくトラックを降りると、トラックはすぐに左折して闇の中に消えていった。
きっと途中で目的地が変わったか、最初から「ガンゼ"方面"に行く」という意味だったのだろう。

早朝5:00。チベットの夜明けは遅く、あたりは完全な闇。
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怖すぎwwww

唯一見えた道の先のかすかな光を目指して歩いた。
小さな商店の光で、宿的なものは一切なかったと思う。
人は一人も見えない。
めちゃくちゃ寒い。
今自分がいる場所が地図上のどこかすらもわかっていなかった。
でも不思議と焦りとかはなかった。なんでだろう。寝ぼけていたからかな。
まあ数分後には暗闇から謎の音が聞こえてきて恐怖に変わったんだけど笑
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ああ、またヒッチハイクしなきゃ。頭の中はこれでいっぱい。
でも、この日二回ヒッチをしてきたけど、この時が一番車の量が少ない。まあ時間もじかんだし仕方なかった。
極寒の暗闇の中1時間ほどぼけーっとしていたら道の向こうから車のライトが!
急いで立ち上がって思いっきりペンライトを振った。
車はすごいスピードで通り過ぎていった。はあ。まあこんな暗闇の中ヒッチしてるバックパッカーとか怪しすぎるもんな。
ここでも2,3時間ヒッチをしなきゃいけないと考えるともう本当に気持ちが沈んだ。何より寒い...
その10分後、もう一台の車。もうドライバーに笑顔を向ける余裕もなく、とりあえずペンライトを振るだけ振ってみた。
そしたら幸運なことに車が止まってくれて、行き先を聞くとガンゼとのこと。
ドライバーの気持ちが変わらないうちにと車に飛び乗った。
ガンゼまでは20分くらいで到着した。既に結構近くまで来ていたらしい。

結局車3台乗りついで、出発から20時間ほどで目的地の町、ガンゼに到着。
まだ門が閉まっていた宿に行き、門の隙間から「ハロー!!!!!!」と大声で従業員を呼び、なんとか日の出前に宿確保できました。
後にこの宿で、リタンでバイバイしたはずの日本人に再会することになる。

英語が通じない国でのヒッチハイクは初めてだったし、道もかなり悪い上に長時間だったからかなり疲弊したけど、チベットでしたこのヒッチハイクは一生忘れないだろう。
理塘→甘孜:移動費0元
乗せてくれた人たち、本当にどうもありがとう。



ヒッチハイクに必要なもの。
折れない心、乗せてくれと懇願する必死さ、そして坊主アピール(チベット限定)

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