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東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜

2014-08-26 00:47:13 中華人民共和国 : 理塘

タシテレー(チベット語のこんにちは)

僕は今東チベットの小さな街、理塘(リタン)という町にいます。

楽山でビザ延長を終え、やっと来ることのできたチベット。
チベットと言っても、この辺りはチベット自治区ではないので中国政府にパーミットをもらう必要はない。
この東チベットで約2週間。チベット民族の文化や生活に少しでも触れることができたら良いなと思ってる。

DAY1: 康定(カンディン)

楽山からバスで9時間、たどり着いた街は漢民族とチベット民族の交差点、康定。
中国からチベット方面に向かう際はここが通過点となる街のため、チベット文化と中国文化が混ざり合っている。
楽山からは2人の日本人と行動を共にしている。
バスを降りた瞬間群がって来るタクシーの勧誘。これはどこでも変わらないのか。
ただ、やはり民族としての気質というか、空気が中国とはまるで違う。
とにかくみんなが陽気!もちろん金目当ての勧誘なんだけど、なんだかこっちまで楽しくなってくるような。
とある若者ドライバーと交渉をしていると周りにはなんだなんだと人だかりができていた。
なんだか可愛い。笑
結局若者ドライバーに25元というぼったくり価格で乗せてもらい、調べておいた宿へ。
まあ、彼らとも会話を楽しむことができたし、これはこれでありだな、と思った。
東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜

が!空室無し!!
結局その近くの宿にチェックイン。宿のおじちゃん、チェックインするなりお茶を出してくれたりして、とてもいい感じ。

その日は着いたのが夕方だったから少し街を歩いて飯を食ったのみ。
町並みは中国の街の中にチベット寺院があるような、まさにミックスされた町並みで、行き交う人々も漢民族とチベット民族がごちゃ混ぜ。
東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜

ただ、チベット人は、みんながみんな笑顔が素敵で人懐っこい人々で、目が合ってニコっと笑いかけると、あっちからもニコーーーと特大の笑顔が帰って来る。
タシテレーと挨拶すると、笑顔でタシテレーと返してくれる。
チベット語も中国語もろくに話せない自分にとっては彼らとの会話もままならないけれど、とても温かい気持ちになる。
東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜
東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜

街の散策も程々に、一旦最初の宿に戻って次ぎにいく街の宿情報を収集しにいった。
そこで英語が話せるチベット人の若者達に出会った。
中でも一番いろいろと話し込んだシロウというチベット人がいて、聞いても良いものなのか迷ったものの彼にした質問。

「中国のことをどう思っているか。」

彼からの答えは、
「"中国"はselfishだね。中国人が嫌いなわけではなくて、中国政府が嫌いなだけだ。中国人はいい人がたくさんいる。」
「でも、もし二人の人がいて、片方がチベット人、片方が中国人だったら確実にチベット人を助けるだろう。」
「チベット人は日本人が好きだよ。気質が似ているから。中国人は、なぜ日本人を好きなの?!と言って来るけど、日本人はチベット人を殺したりはしないから。」

割と軽い口調で話してくれたけど、言葉の裏には重みというか、チベット人としての誇りを感じた。

「チベットには自由がない。」

彼が一番強調していたこの言葉が頭から離れない。

一方で、チベットのラサ出身の同い年の青年とも話をしたんだけど、彼には直接的に中国に着いてどうこう聞いてはいないのだけれど、
会話の節々に中国を擁護するというか、中国のことを悪く言うな!的な含みを持った発言が垣間見えて、驚いた。
彼は自分のことをchineseと言っていたから、きっとチベットで生まれた中国人なんだろうな、と後から気づく。

シロウと二人きりで話をした時以外はワイワイチベット語を教えてもらったり、日本語を教えてあげたりと楽しい時間を過ごした。

初日から、チベット人と時間を共有する心地よさ浸り、この後のチベットの旅がどんなものになるのかわくわくする。
明日は二つ目の町、リタンに向けて出発。


DAY2,3: 理塘(リタン)

朝7:00のバスに乗り込む。
バスはどんどん標高を上げていく。
バスの窓の外を見ると、タイヤすれすれに迫る崖。
ひいいい、怖いわ!!
たどり着いたその町は、世界で2番目に標高が高い町、リタン。(シロウ談)
東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜

ここの標高は4000mでさすがに上り坂を登ったりすると息がすぐ切れる。
この町で、成都から一緒に行動をしていた日本人と別れ、一人旅に戻った。
一人でいる孤独感の心地よさ。全てのことを感じ取れる感度。

リタンはチベット色が色濃く残る町で、町を歩いていると赤い袈裟をまとったたくさんの僧侶とすれ違う。
マニ車(チベット仏教の仏具)をくるくる回しながら歩く仏教徒にもたくさん出会う。
東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜
東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜

宿で出会ったフランス人のアオロラと、ブラジル人のダニエルと一緒に、町の寺院に行くことに。
寺院に行ってまず驚いた。子供ばっかり!!
聞いたら、この寺院は学校でもあるため、少年、青年達はこの寺院の中のドミトリーに泊まりながらチベット仏教について学ぶらしい。
東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜
東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜

そして寺院の中に足を踏み入れてまたも驚く。

みんな手をパンパン叩いて足をどんどんならしながら何かを言い合っている。
東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜

一緒に行ったダニエルが中国語ペラだったため、話しかけてきてくれた初老の僧侶にいろいろと教えてもらった。

・手を叩くのは何かを議論する時に仏陀が行っていたこととされ、何かを議論する時には手を叩き足をドンとならす。
 これは体のエクササイズでもあり、心のエクササイズでもある。
・若い僧はチベット仏教の最も大事な5つの教典の最初の一つを読む(だけ)。年齢が上がるにつれて、2つ目、3つ目と読み、議論し(手を叩き足をならしながら)、全てを終えた時に卒業らしい。
 教典の5つ目は「ルール」に関するものだとか。一番大事なテーマだからこそ最後の教典に記されているとのこと。
・チベット仏教には4つの宗派がある。(アオロラが他の町で見た僧の袈裟と色が違うと気づいたことから。)
↓説法を必死に読む小さい僧達
東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜

あと、びっくりしたことが、寺院にダライラマの写真がたくさん飾られていたこと。
東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜

チベット仏教では中国政府にダライラマの信仰を禁止されている。と思っていた。
写真を飾るのも禁止されていると聞いたことがある。
後でダニエルに聞いたら、数年前からダライラマを政治的リーダーとしてではなくて宗教的指導者として信仰することは許されたらしい。
政治的リーダーとしてはやはり未だに禁止されているとのこと。

とても勉強になる。
説法中の若い僧達と目が合い、ニコっと笑いかけると、はにかんだ笑顔で手を振ってくれた。
ここでも笑顔の交換。
東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜

リタンに来て二日目、この寺院に何か感じるものがあり、再び寺院を訪れる。
ここで、昨日の夜宿でちらっと会った(と思われる)チベット人の青年に声をかけられて、一緒に来てご覧と。
彼は3人の中国人と一緒にいて、話を聞くと中国人の彼らはボランティアでリタンを訪れているそう。
3人のうちの一人、Tuさんという男性は医者で、チベット人の健康を改善するために出向いたそう。
とても良い人たちだった。だからどこから来たの?と聞かれて、日本ですと言ったときの彼らの反応に少しドキドキしていた。
なんだかんだ言って、反日の対応が未だにどこか引っかかっているようで。。
彼らは日本!グッド!と言ってくれ、日本はとても美しい国だと笑顔で言ってくれた。
一安心。

そんな中、子供だらけの寺院で、子供達が俺に向かってふざけた様子で何かを言っている。
何を言っているのかわからなかったから、んー?んー?って感じで流してたんだけど、Tuさんが怒った様子で「やめなさい!」と子供達に注意していた。
Tuさんに、子供達が何を言っていたのか聞いても教えてくれなかった。
さらに、「彼らに日本人と言うのはやめた方がいい。韓国人とでも言っておいた方が良い。」と。
理由はやはり教えてくれなかった。
未だにそのもやもやが取れない。

寺院の後、宿に戻るために通ったチベット人の部落。
東チベット見聞録其ノ一 〜東チベットの入り口〜

彼らの生活を横目に見ながら通り過ぎる。
今自分がチベットにいるという心地よさを胸に、チベットの暮らしにお邪魔してることに感動を覚えながらリタンの夜は更けていきました。

次の町にはどんな景色が広がっているのかな。

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2014/08/20

憧れの地、チベットへ行く難しさ。九寨溝の青さ。

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COMMENT

あっきーな

赤い袈裟素敵だけど、美容師の需要がなさそうな地域やね。覚えておきますw
栄養不足とか気いつけやー

返信 REPLY

2014-08-26 01:12:27

Kei

あ、でもね、僧じゃない若者は髪に気を使ってたよ!(くっそださいけどw)だから日本人美容師行ったらありがたがられるかも?

さんきゅーね!あっきーなも暑さとか気をつけて頑張れよ〜

返信 REPLY

2014-08-26 01:16:45


たっつん

うおー。何だか気になる地域。
色んなことを考えさせられるねえ。
それにしても写真がどれも魅力的!
機会があればもっと色んな写真見たいな^^

返信 REPLY

2014-08-27 11:54:04

Kei

たっつん!
うん、チベットは知れば知るほどさらに知りたくなるものすごく惹き付けられる場所だよね。来週からチベット自治区入りするよ!
帰国したらこの旅で撮った写真で写真展を絶対開こうと思ってるから見に来てほしい!!

返信 REPLY

2014-08-27 23:23:06


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